2023-06-28 14:00:00

葉鉋の角度表記について

八重樫打刃物製作所HPをご訪問いただきありがとうございます。
梅雨入りして天候が不安定ですね。
湿気が多いと鋼の錆びに気を遣いますし、雨嫌いの弟子です。

今回は葉鉋について思ったことを。


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当HPの製品情報にも掲載しています葉鉋、主に建具師さんや組子職人さんが組子を作るときに使う特殊な鉋です。
問い合わせを受けた際に気付いたのですが、角度の表記について弟子の頭が「?」となったことがありまして。

結論からいうと、「削る木の角度」と「刃の角度」の二通りの表現方法があるということです。
ちなみに弟子は刃角のことしか頭になかったので混乱したんですね。
拙い図でスミマセンが、下図をご覧ください。

(例)麻の葉鉋:30度(刃角120度)


葉鉋図解掲載用.jpg
※実際は鉋台に入った状態で使用します、刃だけで使うわけではありません

図で見れば一目瞭然ですが、「角度30度」という文言だけでは削り方を含め、どこを基準とした角度を指しているのかとしばらく悩みました。
(弟子の解釈は違うよ、という方がいればご指摘お願いします)

上の例ですと、お客様が単に「30度の葉鉋」と言った際、削る木端や木口の角度が30度になるものを求めているのに対し、鍛冶屋は刃の角度が30度のものだと捉える場合がありますね。
葉鉋を扱っている各サイト様を拝見したところ、削る面の角度のみ表記していたり、刃角と並列表記していたり、そもそも呼称と角度が異なっていたりと様々でした。
正式な呼称と角度が何か把握できませんでしたが、これを機に当HPも葉鉋の紹介文を改めた次第です。
(正確に裏付けできればまたご紹介するかもしれません)

言葉や文章で正しく伝えることの難しさを改めて感じました。
特殊刃物に限らず、オーダーは図面を引いて相互確認するのが最善ですね。


葉鉋1.JPG