2023-02-07 12:47:00

宗秋 革包丁

最近、革包丁のお問い合わせが増えてきました。
(当製作所のオンラインショップでも各種銘木柄で販売しています)
この度、お客様から見本がないとのご指摘を受け新たにサンプル画像を掲載しました。
少しでも杢目や色味等の参考になれば幸いです。
宗秋 革包丁

革包丁黒柿2.JPG
写真は黒柿をご指定のお客様に製作した革包丁です。
黒柿も良い杢目のものは入手が難しくなってきました。

柄見本.JPG
八重樫打刃物製作所は革包丁の巾や形、柄の種類等、各種オーダーに柔軟に対応できます。
ご興味のある方はどうぞお気軽にご相談ください。

2022-11-30 13:50:00

洋包丁(牛刀)の修理

12月から急激に寒くなるそうですね。
寒いのは苦手な弟子です。
以前、和包丁の中子の修理を話題に取り上げたことがありますが、今日は洋包丁「牛刀」の柄の修理例を…

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修理後の写真ですが…元の持ち手部分は腐食して枠しか残っていない状態です。
腐食部を切断し、次は錆びることがないようステンレスを溶接して成形しています。
ハンドルの柄材にはウォルナットを選んで仕上げました。

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その他2本、同様の状態のものを合わせて修理しました。
これで今後は余程でないと柄が腐ることはないでしょう。

古い包丁も修理して研ぎ直せば一生モノに生まれ変わりますよ。

2022-11-11 16:07:00

ふいご祭り

秋の気持ちの良い日が続きますね。
弟子です。

今日はふいご祭りについて…

ふいご祭り3.JPG

鍛冶職人にとって欠かすことができない「鞴(ふいご)」。

「ふいご」とは、鍛造・焼き入れなどの際に必要な火力を調整するため、炉に空気を送り込む道具のことです。
祭りは年に一度(11月8日)、ふいごに感謝して仕事を休み、道具も休ませて皆の安全・商売繁盛を祈願します。

モノ・道具に感謝する心、大切に受け継いでいきたい神事です。

ふいご祭り1.JPG

2022-10-09 13:13:00

東京手仕事展/銀座三越

最近週末になると天気が悪くなりますね。
思うように修行が進まず若干焦っている弟子です。
今日は現在開催中の催事の模様について…

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銀座三越本館7階にて東京手仕事展が開催中です(~10/11まで)。
当製作所の包丁類も好評で、既に数種類お買い上げの旨ご連絡をいただきました。

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弟子として意外だったのが、「花小刀」が即売したので親方がもう一本催事場に持ち込んだところ、それもすぐに売れてしまったことです。
花小刀は主に華道・生け花などで使う刃物で、鞘に銘木の黒柿をあしらった品でした。
(【製品一覧】本職用刃物に掲載しています)

お買い上げなさったのはいずれも海外の方で、日本の良い品が買えたとお喜びだったようです。
当製作所にとって催事は製品をお客様に披露する貴重な機会ですので、今後もより良い品を展示できるよう精進してまいります。

2022-09-08 13:02:00

オーダーメイド包丁

9月に入り少しづつ涼しくなってきましたね。
弟子です。
今回はオーダーメイド包丁の作例について…

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海外のお客様から直接お問合せをいただき製作したものです。
黒打7寸(210ミリ)、黒檀と栃瘤・スポルテッド杢を八角柄に仕上げました。
独特な杢目は光の加減で表情を変え、まさに特注品・一点ものの包丁です。

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今回、弟子は初めて海外取引を行いましたが、無事に包丁が届くか心底不安でした。
発送後しばらくして、お客様から受取と感謝の言葉をいただいた際は本当に嬉しかったですね。
お客様に喜んでいただくことを励みに今後も頑張ります。